マーケットの見方

No.497 さて何から始めるべきか? ―新NISA ①―

今週の一句

"これからの 投資を語る 人多し まずは自分の 先を見つめて"

いよいよ2024年に入り、これまでのNISA(Nippon Individual Savings Account:日本版少額投資非課税制度)が新しいNISAとしてスタートしました。新NISAについては、既に昨年(2023年)7月の「マーケットの見方*」にて新制度の概要はお伝えしていますが、現在多くの方々の話題は「自分はこの制度に対してどうしたらいいのだろうか?」という疑問なのだと思います。

これまでに一度でも投資をされた経験があれば、そこから想像できることも多いかと思います。それでも市場は日々刻々と変化しており、その中で自分だけの考えで選択することの難しさを感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。「そもそもどのように投資と向き合えば良いのかがわからない」という方々が「今更ですけれど・・・」と向き合おうとしているのが今なのです。お金は使うことでその価値が活かされるものですが、それ以外には「準備のためのお金」もあります。その意味でも“投資”という行為を活かすには、これを『将来への準備のためのお金の活かし方』と定義して向き合うのはいかがでしょうか。将来、自分が労働から収入を得られなくなった時に、年金受給だけでなく自らの資産が大きな準備となる意義を想像することが大切なのだということです。すべての状況に対して準備をすることは出来なくても、様々な想定をしていくとそこに準備すべきものが見えてきます。それは楽しみへの準備についても同様です。自らの人生を楽しむプランはもっとも大切なことなのです。それは今すぐ出来ることをやるという楽しみだけではなく、将来計画の夢を持つことが生きることの張り合いになるのです。このように考えると、“投資”を考える時間軸が伸びていくのではないでしょうか。そして、“投資”は目先の市場の上下に振り回されるのではなく、長期的な成長への期待へと変わっていきます。このように発想することから始めることで、“投資”への向き合い方が整い、いよいよ新NISA活用への一歩が踏み出せるのだと考えるのです。

*マーケットの見方
No.469 今NISAの活用から ―NISA制度 ①―
No.470 新NISAで始めること ―NISA制度 ②―
No.471 ゴールベースアプローチの時代へ ―NISA制度 ③―
 

新NISAの概要 

出所:金融庁HP「NISAを知る」よりあおぞら投信が作成。

 

家計の金融資産構成

出所:日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」よりあおぞら投信が作成

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