
No.471 ゴールベースアプローチの時代へ ―NISA制度 ③―
今週の一句
"銘々の ゴールはひとつと 限らない 人生のイベント 準備始めて"
ひとりひとりのライフプランは多様なものです。人生のイベントも様々なパターンがあり、実際には想像しているものと異なることも多々あるでしょう。そのように計画とは思った通りにはいかないものの、ひとりひとりにとっては人生をいかに豊かに過ごすかが大切なことになると思います。来年からの新NISAは、制度の恒久化によって長期投資によるお金の活性化が進み、人生を豊かなものとすることを目指す機会をサポートするものなのだと考えます。
もちろん、投資は基本的には価格変動が伴うものなので、投資家自身の時間軸を10年単位で長期に置くことが望ましく、時間を味方に付けることが必要なのでしょう。そしてこれからの投資は『ゴールベースアプローチ』と言われる手法が増えると思います。ゴールとはひとつではなく、例えば住宅取得資金であったり、教育資金であったりします。そして明確な計画とはなりませんが、老後資金もひとつのゴールとなります。このように複数のゴールに向けて資産運用を進めて行くことが長期運用の始まりとなります。投資資金については資金フローによって毎月積立あるいは年単位の積立などを組み合わせることも可能です。道のりを進めば想定外のことが起こることもあるでしょうから投資信託のように流動性をもっていることも必要かもしれません。自分の人生における成長に寄り添うような資産の成長が資産運用、すなわち投資なのです。そのように考えた時、『投資とは人生の長い道のりへの準備行動』と言えるのだと思うのです。
人生の様々なイベント
出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。