知識も漸増

意外とシンプル?金融リテラシー入門

こんにちは。上智大学経済学部経営学科4年、Sophia Start-up Club初代副代表の手島佑です。現在、私は大学を休学し、フリーランスの映像ディレクター兼カメラマンとして幅広いジャンルの映像制作を行っています。2023年3月でサークル幹部からは引退し、現在はOBとしてこのコラムの執筆活動に携わっております。この半年間、金融関連のホットなトピックや今を生きる学生の身近なトピックでコラムをお届けしてきました。若者向けのコラムが多くあったかと思いますが、今回は、世代を問わずコラム読者の皆さまに私がお伝えしたいこと、つまり、金融リテラシーを高めていくことが、いかに未来の自分のためにつながるのかということを、私自身の実体験も交えながらお伝えできればと思います。

まず初めに、金融リテラシーとはどのようなことを指す単語でしょうか?
“金融リテラシーとは、経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断能力のことです。”
(出典:政府広報オンライン「『金融リテラシー』って何?最低限身に付けておきたいお金の知識と判断力」より引用)
金融リテラシーと聞くと、株や債券、投資の知識などのことを思い浮かべる方も多いかもしれないですが、必ずしもそのようなことだけを指しているわけではないということが、この定義からご理解いただけると思います。

では、具体的にどのようにして金融リテラシーを高めていけば良いのでしょうか?実は、その第一歩は、想像よりも遥かにシンプルなことで、「収支を正確に把握すること」だと考えます。現状の収支を正しく把握し、分析をすることで、初めて中長期的なお金の計画を立てることができるはずなのです。

次のステップとして重要なことは、「人生設計」だと考えます。結婚したい、車が欲しい、海外旅行に行きたいなど、人それぞれ、人生でやりたいことはあると思います。それを実現するために、手段としてのお金は欠かせません。予測不可能なことが多い時代ではありますが、自分の人生で成し遂げたいことを突き詰めて考え、人生のどのタイミングでいくら必要なのかを計算することで、その夢を実現させる可能性を高めることができると考えています。

そして、夢が決まり、いつ・いくら必要になるのかが分かったタイミングで大事なのが、「どのようにそのお金を捻出していくか」ということです。ここに、金融リテラシーを高めることの意義があると思います。自分の夢を実現するために、必ずしも必要な資金全額を現金で準備する必要はないかもしれません。ローン金利が低い場合であれば、一括では買わずに、不測の事態に備えて手元に現金を残しておきながら、毎月の支払いをしていくというのも、一つの選択ではないかと思っています。私自身、カメラ機材を入手するにあたってこの方法をとりました。特に事業のためのお金の場合は、お金が貯まるまで待っていると機会損失になるケースがあります。また、個人の消費のためのお金の場合も、持ち家か賃貸かなどの選択があります。ひとりひとりの置かれている状況によっても選択は異なるため一概には言えませんが、金融リテラシーを高めていくことで、夢の実現に一歩近づくということを強くお伝えしたいと思います。

そして、金融リテラシーを高めていくことは、夢の実現のためのお金の捻出だけではなく、生きていくために必要なお金を守ることにも役に立つと考えています。ドルが基軸通貨であることなどの前提を押さえておくだけでも、分かることは多くあります。昨今、円安が話題になっていますが、「円安ドル高」というのは、「円の価値がドルの価値に対して相対的に低い状態」のことを指します。もちろん、手数料やレートなど考慮しなければいけない事柄は多くありますが、円の資産の一部をドルに変えるというだけでも自分の資産の価値を減らさないための対策になったりもします。私も、今年に入ってからではありますが、自分の貯金の一部をドルで持つようになりました。

このように金融リテラシーを高めていくことは、考え方を少しずつ変え、日々の行動を変えていくことから始まるのだと思います。少子高齢化や人口減少による社会保障費の負担額の増加、スタグフレーションの中にある日本の現状を考えると、「今が1番マシな状態だ」と思っていた方が良いと私は思っています。今回のコラムを通して、少しでも気づきや考え方に変化があったという方がいらっしゃったら非常に嬉しく思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

このコラムを読んで…
私たちの長い人生の中ではさまざまな出来事「ライフイベント」が発生します。手島さんのおっしゃる通り、結婚・自動車購入・教育・住宅購入などのライフイベントにはコストがかかります。「人生100年時代」と言われる今日において、どれほどのコストがかかるかは人それぞれですから、ひとりひとりのライフプラン(人生設計)を描くことが必要になってきているのでしょう。これからの人生で、いつ、どのようなライフイベントが起こるのか、そのライフイベントにはどれほどのコストがかかりそうなのかをシミュレーションをし、どのように資産を育てていくのかを考えてみましょう。銀行の積立預金を活用することや、投信積立(つみたてNISA)を取り入れていくのも選択肢のひとつだといえます。また、企業によっては財形貯蓄や持株会の制度がある場合もあるので、福利厚生の制度を今一度チェックしてみると新たな発見があるかもしれません。続けやすい方法を選んで、将来のライフイベントに備えて今から貯蓄や投資を始めてみてはいかがでしょうか。

参考:
知識も漸増「ライフイベントとコスト」
簡単積立シミュレーション
 

 

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