
個人資産運用の新潮流 投資の原則とは
『世界に対し価値ある投資を実践すべき時代』 第2弾
収録日:2017.9.1
今、日本では、現在の低金利に対して投資を始めたいと思っている方が大変多いと思います。
ただ投資というとすぐに上がる?下がる?何を当てるのだろうと考える方が多いのも事実だと思います。その意味では、大切な投資の原則というものを、もっと多くの方に知っていただきたいと思います。その答えを得るために設立したのがあおぞら投信です。
今回はあおぞら投信の大切なパートナーであるディメンショナル・ファンド・アドバイザーズの共同CEO兼CIOのジェラルド・オライリー氏に大切な投資の原則やディメンショナル・ファンド・アドバイザーズの考え方を伺いました。
あおぞら投信 取締役会長 柳谷 俊郎
対談のサマリー
Q: まず初めに、ディメンショナルのポリシーとは?
A: ディメンショナルはインデックスを上回ることを目指しますが、市場を当てにはいきません。
Q: ではどのようにして期待リターンを上げるのでしょうか。
A: 市場で取引されている株価には、その企業の財務状況等の情報が反映されています。期待リターンを上げるためには、中小型株の大型株に対する優位性、バリュー株のグロース株に対する優位性、そして高収益力株の低収益力株に対する優位性といった源泉をポートフォリオに生かします。
Q: ベースとなる投資哲学とは?
A: 市場価格を信じ、最大限に活用すること。そして世界への分散投資を行うこと。
世界的な分散投資を行うことで、株、債券など逆相関が効き、ある市場が下がっていても、他の市場が上昇するといったことで良い結果につながります。従って分散投資はもっとも大切なのです。
◆ジェラルド・オライリー氏よりアドバイス
大切なのは、市場予測に頼るのではなく、世界的に株、債券への徹底した分散投資を行うことです。長期間投資を行うほど、安定的な期待リターンが予想されるのです。また、運用者が投資家のために、リスクコントロールを徹底しているか、無駄なコストをかけていないかということも重要なポイントです。出来るだけ長期に渡り投資を継続することが、資産を育てることに繋がります。
◆あおぞら投信より
日本にはとても大切なものを長く保つという伝統があります。実は投資もそれと同じです。長期間、分散投資をすることによってリスクを抑え、そして相場を当てるのではなく、大切な資産をゆっくりと育てていく投資がこれから必要ではないでしょうか。ぜひまた新しい目で投資に取り組むということをお考えいただけたらと思います。
プロフィール
ディメンショナル・ファンド・アドバイザーズ
共同CEO兼CIO ジェラルド・オライリーPh.D.(Gerard K. O’Reilly, Ph.D.)
インベストメント・リサーチ・コミッティーの共同議長を務め、シニア・エグゼクティブ及び 運用責任者で構成されるインベストメント・コミッティーのメンバー。
カリフォルニア⼯科大学より航空⼯学の博⼠号(PhD)取得。
トリニティ・カレッジ(ダブリン大学)では大学財団の奨学金を受け、ハイ・パフォーマン ス・コンピューティングで修⼠号、理論物理学で学⼠号を取得。
あおぞら投信株式会社.
取締役会長 柳谷 俊郎(Toshiro Yanagiya)
1985年日本債券信用銀行(現:あおぞら銀行) 入行。
国際証券部、ロンドン支店、市場証券部などにおいて内外債券市場業務に長年従事。その後、リテール部門で投資信託の企画・開発に携わる。2014年にあおぞら投信を設立し、代表取締役社長を経て2017年7月より現職。週に1度は学生時代から続けているサッカーを楽しんでいる。
「ディメンショナル・ファンド・アドバイザーズ」または「ディメンショナル」と記載がある場合、特定の法人を指しているものではなく、世界各国に展開するディメンショナルのグループ企業である Dimensional Fund Advisors LP, Dimensional Fund Advisors Ltd., DFA Australia Limited, Dimensional Fund Advisors Canada ULC, Dimensional Fund Advisors Pte. Ltd.とDimensional Japan Ltd.を指します。