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No.618 政治・経済そしてスポーツの祭典開幕! ― 4年に一度のサッカーの祭典2026 ① ―
今週の一句
フットボール 世界の言葉が 飛び交いて 熱い戦い 祭り始まり
4年に一度のサッカーの祭典が、北中米で開幕しました。前回のカタール大会(2022年)が中東初(アジアでは2回目)の大会でしたが、今回は初の3ヶ国共同開催となりました。カナダにとっては初、アメリカ合衆国にとっては1994年以来2回目、そしてメキシコにとっては3回目(1970年・1986年)となります。サッカーの祭典の歴史は第1回大会が1930年ウルグアイで開催されたことに始まります。それから、日本が初めて出場した1998年フランス大会まで、欧州が10回、北中南米が6回と開催地を分けてきました。その歴史を変えたのが、アジア初、そして初の共同開催となった2002年の日韓大会です。これ以降2010年には南アフリカ共和国で初のアフリカ開催が実現し、開催地が世界の大陸に分散し始めています。今大会以降、100周年となる2030年大会はモロッコ、スペイン、ポルトガルの3ヶ国共同開催、2034年大会はサウジアラビアにてアジアでの3回目の開催が決まっており、サッカーの祭典は世界の政治力、経済力を反映する場でもあることがわかります。
2015年に国際サッカー連盟で理事らの汚職事件が発覚し、開催地の決定方式が変わりました。投票権は、それまでの20人あまりの理事では買収工作が容易であるため、200以上の全加盟国・地域に広がり、民主的になりました。その中で、サッカービジネスの潜在能力が高く評価されているアメリカ合衆国は、何とか今回の開催を勝ち取るために、隣国カナダやメキシコと組んで北中米の支持を固めて当選にこぎつけたのです。
またスポーツビジネスはこの100年で大きく成長してきています。国際サッカー連盟の本部がスイスのチューリッヒにあるため、賞金は2006年ドイツ大会まで、スイスフラン建てで支払っていました。1990年イタリア大会から全出場国に大会準備金を支払うようになり、同大会では総額7640万スイスフラン(約82億円、当時)を支払いました。2010年南アフリカ大会から賞金がスイスフラン建てからアメリカドル建てに変更され、今大会の賞金総額は6億5,500万ドル(約1,050億円)にまでなっているのです。
政治、経済などと大いに関係のあるスポーツではありますが、それを含めて世界最大の祭典は開催されるのです。
6月11日にメキシコシティのメキシコ対南アフリカで大会が開幕、7月19日のニューヨーク/ニュージャージーでの決勝戦まで104試合がアメリカの11都市、カナダの2都市、メキシコの3都市で開催されます。森保一監督率いる日本代表の戦いを、そして世界各国の選手たちの熱い戦いを大いに楽しみたいと思います。
4年に一度のサッカーの祭典

出所:各種資料を基に筆者作成。
※上記の表は、筆者が各種資料を基にまとめたものであり、当社がその正確性・完全性を保証するものではありません。