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No.596 午(うま)年は走りつつも手綱が肝心 ― 幸せのはかり方 ①―
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今週の一句
"走りゆく 風を切りつつ その先の 軌道を見つつ 止まらず駆けよ"
昨年2025年の乙巳(きのとみ)の年は、「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」という新たなステージ入りの一歩を踏み出したことも多かったと思います。そして今年2026年は午(うま)年ですから、さらにスピードをあげて走ることを考える流れかと思います。これまでの停滞を打破し、新陣営・新体制の始動だと意気込む鼻息の荒さが聞こえて来るようです。ただし午年でも今年は丙午(ひのえうま)の年です。丙午は火が重なっており、過熱しやすいことに気を付ける年とも言われています。従って、走る前提で物事を準備するものの、実際には基礎を固めることにより、後になって「ここから走るためになる年だった」というのが大切かもしれません。
特に21世紀も4分の1を過ぎて、世界の課題はさらに複雑化している状況です。この状況から、22世紀を迎えるための将来像をいかに策定していくのかについて、未だに手探りしているのが実態でしょう。ただ、争いの向こうにある姿を想像してか和平の動きも出てきており、今年は新たなバランスが作られ始めることになるのではないでしょうか。その時に大切なことは、地球環境について、2030~2050年には気候・食料・水といったものが臨界点を迎える可能性があることを忘れてはならないということです。さらに2070年には現在の世界人口約80億人が100億人を超えると予想されているのです。日本、中国、欧州での少子高齢化傾向と、アフリカ、南アジアでの人口増加といった地域偏在と相まって、生態系バランスとの共存が最大の課題となっているのです。
このような環境の中で、20世紀までの大量消費型経済の価値観ではサステナブルとは言えないことは明確です。21世紀の“経済成長”という本来は人に幸せをもたらせる社会現象は、量ではなく質を求められるとともに、環境問題といった将来損失(外部不経済)を考慮した、短期的な圧縮された収益期待などとは別個の発想によって社会にプラスと働き、人を幸せにするのだと考えるのです。
世界の総人口と世界の年平均気温偏差の推移*
(1970年~2070年)
*世界の総人口は、2025年以降は予測値。
*各年の偏差は、1991~2020年の30年平均値を基準値として算出。
出所:国際連合「世界人口推計2024年版」および気象庁のデータを基にあおぞら投信が作成。