マーケットの見方

No.455 桜前線北上中  ―春の話題 ②―

今週の一句

"桜咲く 花散ることも また命 時過ぎ行くも 春の匂いか"

桜-さくら-サクラ-Sakura-Cherry Blossoms、世界でもサクラと呼ばれるようになってきており、日本人にとって、桜は冬を越し春の訪れを告げる花であり、季節を感じさせる魅力があります。この季節は入園、入学、入社など新たなことの始まりと重なっており、花見は、人々の新鮮な気持ちと相まって、世の中の見え方を明るくさせるのだと思います。そして桜色(ピンク)は、愛情や若さ、優しさ、幸せなどのイメージがある色と言われており、男女を問わず愛される色なのです。
江戸時代の国学者である本居宣長が「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」と詠んだように、山桜は野生種で4月に花期を迎える高木です。色は淡いピンクから白い花のものもあり、花言葉は「美麗」、「あなたに微笑む」です。この宣長の歌を評して小林秀雄は「大和心という言葉を使っているけれど、難しい解釈などいらないことで、宣長は素直にさくらの花が好きだという歌だ」と述べています。新渡戸稲造が著書「武士道」で大和魂を宣長の歌を借りて桜の花にたとえたのも、彼の最大の徳目である『義をなす勇』、すなわち困っている人を救うためには命をも惜しまない、という素直なこころなのでしょう。このように、桜に対する想いは人それぞれです。この時期に桜を愛でて様々な変化を感じ、散っていく花を見て生命の大切さを感じることもあるでしょう。桜は菊と並んで日本の国花とされています。現在の世界で様々なことが起こっている時だからこそ、今年も春を迎えて日本の良さや役割を示す時なのだと考えます。
 

2023年の桜の開花状況(2023/3/29時点)

*平年の観測日を記載。
出所:気象庁HPのデータを基にあおぞら投信が作成。

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