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No.583 鉄腕アトムに見る機械学習とAIの透明性 ― AIの活用 ②―
今週の一句
"空をこえて ラララ科学の 子が育ち 人間社会に 共存を探る"
人間がデザインしたロボットが進化していくことのその先を描いたのは、手塚治虫の『鉄腕アトム』(1952年連載開始)が最初ではないでしょうか。アトムはロボットでありながら、人間の心を持ち、感情を持って学習して成長をするという存在です。そしてこの姿は、まさにいま現在、理想の姿として追い求められているものなのです。
機械学習とは、データからパターン化することで行動や判断を改善していくというものです。アトムの場合は、『経験を積み重ねることにより人間らしく成長をしていく』という姿を示しており、これは機械学習の『訓練データから学習し性能を高める』というものに通じています。特にディープラーニングのように環境から自ら学ぶという考え方は、アトムの冒険や人間社会との関わりと繋がるものがあります。また、アトムは『人間とロボットは共存できるか』という問いの連続でもあります。すなわちAI(人工知能)に倫理や責任をどのように組み込むことができるのかという議論と重なるのです。現在盛んに技術開発が進んでいる自動運転についても、その責任はどこに属するのかといった現実問題があります。社会の中で、あるいは会社の中でも、機械学習が提示するものの透明性や責任問題といったことが、最も難しい課題として存在しているのです。
この課題があるからといってAIの発展が止まることはないでしょう。一方、我々が取り組んでいる『AIとの共存』への道はまだまだ険しいものがあるとも言えます。だからこそ人間も柔軟な形で成長をしていくことが大切なのだと思うのです。
鉄腕アトムと一般的なAIの対照

出所:各種情報を基にあおぞら投信が作成。