マーケットの見方

No.461 Chat GPTと人への共感 ―世界の出来事 ⑤―

今週の一句

"AIを 頼る場面が 増えつつの 人に出来るは 寄り添うこと也"

オープンAI(Artificial Intelligence:人工知能)が活躍の場を広げています。そもそも人工知能研究は1950年代に学問分野としては確立されており、幾度かの波を乗り越え、2000年代に入り『ディープラーニング』が発明されて、人手を介さないという大きなブレークスルーとなりました。2010年には『ビッグデータ』が登場して、自動運転などへの活用に繋がっていきます。そして2020年以降『対話型生成AI』が登場したのです。我々はこれからどのようにオープンAIと付き合っていけば良いのでしょうか。
オープンAIが最も活用できる分野のひとつに医療現場があると言われています。医療の電子化が進んでいる米国では患者からの電子メッセージでの問い合わせも数多くあります。その量はパンデミック前より6割増加しており医師への負担も問題となっています。その解決策としてオープンAIの活用が考えられます。既にある調査ではChatGPTと医師を比較した時に、回答の評価で『良い』、『非常に良い』の比率ではChatGPTが医師の3.6倍多く、また回答が『共感的』、『非常に共感的』の評価の割合は9.8倍でした。この数字からは、データを基に回答を作成するChatGPTを活用し、それをベースに医師が判断するということが考えられるのではないでしょうか。さらに重要なことは『共感(empathy)』 という言葉です。『共感は本能ではない、生まれたときから固定の才能ではなく、意識的に伸ばすことのできるスキルである』*ということは、、我々がヒトとしてChatGPTに負けないように共感のスキルを磨いていくことが、これからのオープンAIとの付き合う前提なのではないかと考えます。
*参考:ジャミール・ザキ著『スタンフォード大学の共感の授業—人生を変える「思いやる力」の研究』(2021年)より引用

 

各国のオープンAIへの対応・規制について

出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。

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