
No.499 投資対象に何を選ぶのか? ―新NISA ③―
今週の一句
"投資とは 投げることとは ちと違い 自らの思い 投じる先へ"
“投資”をするということは『将来への準備のためのお金の活かし方』ですから、長期的に自身の将来のためになるような“成長する投資対象”を選ぶことが、将来の計画を立てた後の次のステップになります。“成長する投資対象”には様々な要素があります。投資家が成長の果実をどのように享受していくかは、資産や投資商品によっても異なります。
主な投資対象となる資産としては、株式と債券があります。それ以外に、不動産そのもの、不動産投資信託(REIT)、金をはじめとする商品(コモディティ)などが挙げられます。そして株式の中にも、日本株から米国株、あるいは先進国株式、新興国株式といった区分の方法は様々です。このように並べたところで多くの投資初心者にとっては、選択方法がわからないというのが現実だと思います。こういう時は原点に戻ることが大切です。まずはこれからの先行きについて、何を前提にして、何を目的とするかを考えることです。すなわち、世界の将来について何を期待するのかが前提として必要となるのです。もちろん、これから先のことを見通せる人は誰もいないので、自分にとっての将来への期待を想像してみることが大切なのです。自国や世界についてであり、その中で生きていく個人であり、そして企業が将来に向けてどのように動いていくのか、ということを想像することが大切なのです。なぜならばそこにこそ投資の要素があるからです。“成長する投資対象”という考え方は『予定通りに成長出来ない』という逆の可能性があることも忘れてはなりません。それはすべての投資対象に共通なのです。リスクという言葉はこの逆の可能性という意味でもあります。また成長とともに、資産の流動性も大切な要素となります。成長と言っても未来永劫の成長を約束されたものではなく、環境変化など時間とともにその評価を変えていくことも忘れてはなりません。“投資対象”の全体像を捉えつつ、自分に合った投資を見つけていくこと、それが“投資”を楽しむ道に繋がるのではないかと考えます。
投資対象の資産及び地域区分
出所:属性区分表(投資信託協会)を基にあおぞら投信が作成。