
No.468 モノからコトへの時代へ ―産業革命 ③―
今週の一句
"革命が モノの時代を 過ぎて今 ヒトが主体に コトを成すのか"
第三次・第四次産業革命となると、それまでの第一次産業革命や第二次産業革命と異なり、産業構造における働き方が変わるという“革命”へと変化しています。第三次産業革命とはコンピューター出現による革命と言われています。20世紀半ば以降、インターネットの普及は我々の生活や考え方にまで影響を与えることになりました。現在、インターネットなしの生活を想像することがかなり難しいことは誰でもわかることかと思います。
18世紀から現代に至るまで、産業革命がもたらすことがより良い生活へと繋がる様々なモノへの欲求であった時代から、より軽く便利なモノを求める時代へと変化していった時間だと思います。特に労働の現場にまで自動化が入り込むことにより、事務作業など人に替わって出来ることが増え、企業にとってはコスト削減のメリットを得られるとなると、この流れを止めることも難しいものがあります。ただし、今後の展開を考えるためには、あえて人が必要となる場面が大切であり、そこにこそ第五次産業革命があるのではないのでしょうか。いよいよモノの時代からコトの時代に移行してからの産業革命はこれまでとは異なる姿となるのでしょう。“産業革命”という言葉自体がもう現代には古い言葉なのかもしれません。そしていよいよ“革命”の主体であるのはヒトであり、ヒトにとってのより良い生活とこの地球に生きるヒトたちの希望へと向かえるのかが“革命”への道なのではないでしょうか。
第三次産業革命と第四次産業革命について
出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。