
No.559 リソースの課題 ― 業務計画の意味 ② ―
今週の一句
"目標に 進むためには ヒト・モノ・カネ 如何に時間を 使うべきかと"
新年度の業務計画が策定される時の順番はどのようなものでしょうか。よくあるのは、まず前年の収益目標から決める方法です。株式会社は収益を出さなければ存在意義を維持することが出来ませんから、当然と言えば当然です。ただし、その“儲け”を達成するために、どのように人的・物的・財務的リソースを適切に配分するのかを決定することがなければ、所詮、収益計画は絵に描いた餅以外の何物でもありません。特に、計画を立てる人と、実行する人が別の場合は、アクションプランの共有が課題となります。
計画を遂行するために必要なスキルをもった人材を確保しなければ、実際に目標達成することは困難な状況におかれます。この人的リソースに関しては社内での再配分で補えるのか、そうでなければ教育か外部採用といったことを進める必要があります。またこれらを実行するための予算はどのように配分されるべきなのかも、投資対効果を明確に意識する必要があります。また、設備のリソースとしては技術的なITリソースやデータベースの確保なども挙げられます。ITリソースもデータベースも、導入した結果の運用による業務の効率化がどのように測られるのかを示す必要があるでしょう。リソースは無限ではなく有限であり、当然に時間のリソースも限りがあります。だからこそ、業務の優先順位の決定は極めて重要となります。全社の目標達成のために、これらのリソースをいかに効率的に活用していくのか。そのことを日々の外部環境の変化にも柔軟に対応しながら、業務計画のフォローアップを継続することが会社の力となると考えるのです。
業務計画とリソースの関係性
出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。