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No.541 日本におけるスポーツ文化の浸透 ― 森保ジャパンの強さ ① ―
今週の一句
"地元での 活躍胸に 海渡り 世界の土地で 人に愛され"
1993年5月に幕を開けた日本サッカーのプロリーグであるJリーグは、ドイツをモデルにした地域社会に根ざしたサッカーを中心としたスポーツ文化の確立を目指す、という100年の構想から生まれたものでした。そしてJリーグ百年構想は「サッカーを通してあらゆるスポーツを老若男女が楽しめる豊かな国をめざしたい」という思いへと繋がっていきました。この考え方は、実際にバスケットボールのプロリーグなどへと影響は拡大してきています。
サッカーではJ1からJ2、J3までリーグは増え、全国で地元の人々によって支えられる“おらがチーム”を持つことになり、地域社会を活性化することという大切な役割を果たしつつあります。そこでは子供たちがJリーガーを夢見て育つことをサポートするシステムも広がり、サッカーの裾野は日本中へと広がっていったのです。この文化の変化が、選手自身の自覚を確固たるものに変えていき、選手は地元での育成から世界へと羽ばたくことを夢見るようになりました。その結果として、日本代表チームがワールドカップに初出場した1998年フランス大会では海外クラブに所属する選手はゼロでしたが、2022年カタール大会では19名までに増えました。これはサッカー選手にとって、サッカーは世界のスポーツであり、その中での自己実現を目指すことが可能となっていることを示しています。まさにグローバルな視点とはこのことを指すのだと思うのです。日本で育つことの意識を持ちつつ、世界へと飛び出していくことが日本選手の強みを発揮する機会を増やし、個の強さが『強いチーム』を作るという大きな力となっています。
次の北中米大会ではどのような活躍が見られるのか。サッカー日本代表は日本のスポーツ文化の発展がようやく浸透しつつあることを示しているのだと考えるのです。
ワールドカップ日本代表の海外チーム所属の主な選手と人数の推移*

*予備登録メンバー・トレーニングパートナーを除く
出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。