マーケットの見方

No.533 アジアの広さと多様性  ― アジアの成長の姿 ③ ―

今週の一句

"アジアとは 日の出の場所と 古代より いよいよ迫る 未来のまくあき"

「アジア」の語源は諸説ありますが、「日の出の場所」を意味する言葉が起源と言われており、そもそも古代ギリシャや古代ローマから見た東側という位置づけであり、それは現在のヨーロッパとの比較によるものでもあります。そして、アジアは、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、南極と並んで6大州のひとつでもあり、最大の面積と人口を有する州です。またアジアの51ヵ国は、北アジア、中央アジア、東アジア、東南アジア、南アジア、西アジアと6つに分けることが出来るという多様な気候と地形をもつエリアでもあるのです。さらに言えば、アジアの定義はひとつではなく、使われる場面によって様々であり、近年はアジアの国際的な地位向上もあって広い概念で用いられることが増えてきているのです。

今日の世界の成長を率いる力は、アジアの人口増加であり、若い人の都市圏への集中による労働力と消費力が大きいものと思われます。世界の都市圏人口の上位の都市は、東京、デリー(インド)、上海(中国)、ジャカルタ(インドネシア)、マニラ(フィリピン)、北京(中国)、ムンバイ(インド)、サンパウロ(ブラジル)、メキシコシティ(メキシコ)、ニューヨーク(アメリカ)などがあり、アジアの都市圏が上位を占めているという状況です。もちろん、都市圏への人口集中は交通渋滞や空気汚染など様々な課題も生んでおり、今後のサステナブルな成長の姿へと修正が必要な時でもあります。

今後、世界の成長を支えるのは基本的には人口増加でありますが、地球全体の環境・食糧などを考えた時には、どのような成長の経路を想定するべきかの議論もあると思います。20世紀からの人口増大と大量消費型物質主義では、サステナブルなゴールを目指すことは難しいのでしょう。では、それに替わる考え方は何なのか、その答えを成長の進む多様なアジアの各国、各都市圏から見出すことは出来るのでしょうか。

21世紀に入り、早くも四半世紀が経とうとしています。今世紀は歴史上最大の人類の数を地球上に抱えて進みます。この答えこそが世界の成長の力であり、人類の叡智が活かされる場面なのだと考えるのです。

世界人口の推移(1950~2050年)

※2024年以降は予測値
出所:総務省統計局 世界の統計2024を基にあおぞら投信が作成。

アジアの6地域

※括弧内は各地域における国数
出所:国際連合のデータを基にあおぞら投信が作成。
 

一覧に戻る

本資料は情報の提供を目的としており、何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、本資料作成日現在の当社の見解であり、事前の予告なしに変更される事もあります。投資信託の取得に当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
商 号: あおぞら投信株式会社 金融商品取引業者: 関東財務局長(金商)第2771号
加入協会:一般社団法人投資信託協会 ホームページ・アドレス: https://www.aozora-im.co.jp/