マーケットの見方

No.523 パリ五輪出場の男子バスケットボール ―日本のチームプレー ①―

今週の一句

"世界への 道を開くは 自らの それを支える 地元サポーター"

2024年パリ五輪が開幕しました。その中でも男子バスケットボール代表が成し遂げた、1976年モントリオール五輪以来48年ぶりの自力での出場決定にはいくつものストーリーがあります。アジアでは国際大会に復帰した中国という最大の壁などもあり、日本は1998年世界選手権に31年ぶりの出場を果たすまで世界規模の大会への出場から遠ざかるなど厳しい状況が長かったのです。そのような厳しい歴史の流れを変えたのは2016年のBリーグ発足ではないでしょうか。


国内リーグの分裂、協会のガバナンス問題といった状態から、未来を描くBリーグが発足、選手のプレー環境が整備され、アリーナ活用による地域活性化へと大きな変化が生まれました。この時に力を発揮したのはJリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏です。プロサッカーを地域に根差したものとする「Jリーグ百年構想」を、今度はバスケットボールでの地域活性化へと新たなプロリーグを生み出したのです。地域との絆を深めることで、様々な社会貢献を果たすことに、プロフェッショナルな選手が、そしてクラブ全体が取り組む大切さ、ここにスポーツの力があります。今年、Bリーグチャンピオンシップは広島ドラゴンフライズが優勝、これで広島はプロ野球の広島カープ、サッカーのサンフレッチェ広島に続いて、プロリーグ3つを初めて制した都市となりました。


国内だけではなく、今や海外で活躍する選手も増えています。NBAでは田臥勇太選手に始まり、渡邊雄太選手、八村塁選手と活躍が広がっています。今後は河村勇輝選手も挑戦していくでしょう。強い個のプレーヤーが育つ環境を作り、それを支えるサポーターが増えていく姿は、日本のチームプレースポーツの特徴だと思います。ここに日本の組織が持つ強さがあると考えるのです。

 

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出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。

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