マーケットの見方

No.481 日本におけるこれからの「金融教育」 ―金融リテラシーとは? ①―

今週の一句

"金融を 難しいものと 語らずに 茶の間の話題 変わる日本に"

資産運用立国と目指すとしたら、まずその前提にあるのが国民の金融リテラシー向上と言われています。リテラシー(Literacy)とは、「ある特定分野に関する知識を理解して活用する能力」のことを言います。従って、金融リテラシーを向上させると、個人が金融に関する知識やスキルをもって、適切な判断を行えるようになり、経済的に幸福で安定した生活が出来ることが可能となるのです。これまでの日本では何が足りなかったのでしょうか。

金融リテラシーを難しいものとして捉えてしまうことで、多くの人にとっては生活の中での金融の位置づけがなされずに来たことが、これまでの日本で足りなかったことなのだと思います。特に「金融教育」を受けた経験を持つ人が少ないということがあります。「金融教育」とは、生涯に亘りお金との付き合い方を身に付けることです。すなわち、働くことで得られるお金から、税金として納めるお金や、借りる時のお金などの様々な問題・課題を理解して、将来に備えてお金を準備するために投資について知ることこそが「金融教育」なのです。このように考えると、お金との付き合い方とは、その人の人生設計(ライフプラン)そのものに繋がることになります。だからこそ、若い時からライフプランをイメージすることで、金融リテラシーは自然と向上していくのだと思います。その意味でも日本におけるこれからの「金融教育」は、人生の経験者からの言葉が重要となります。このようにしてお金の話がお茶の間で話題になれば、日本の資本市場の活性化へと繋がっていくのです。ようやく日本でも新たな「金融教育」が始まる時が来たのだと考えます。

 

金融リテラシーとは? 

 

出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。

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