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No.625 経済の三主体を繋げる力 ― インベストメント・チェーン ① ―
今週の一句
これからの お金の流れが 続くため 資産運用 業の重きか
そもそもインベストメント・チェーン(Investment Chain:投資の連鎖)は、誰のために存在するのでしょうか。そしてそれは何のためなのでしょうか。これからの世界は、ますますESGが重要になります。すなわち持続可能な社会づくりが最重要な課題となるのです。そのためのマネー・フローを形成するために、各プレーヤーがそれぞれの役割を果たすことが必要なのです。マネーの源泉となる最終投資家から、投資対象となる受け手の企業までがこの最重要課題を共有することで、インベストメント・チェーンが価値を生むこととなります。もしも真なる“資産運用立国”を目指すのであれば、各プレーヤーの育成と、その継続こそがインベストメント・チェーンの高度化、すなわち“資産運用立国”を形作るのであると考えます。
では各プレーヤーはどのように繋がっているのでしょうか。インベストメント・チェーンが「最終投資家のお金がどのような経路で企業や資産に届き、価値が還元されるか」を示す構造だとすると、大元には最終投資家というプレーヤーがいます。この最終投資家とは、最終的には個人投資家となります。リスクマネーというのは究極的には個人であるということです。そしてこの個人投資家には選択肢があります。自らが資本市場にダイレクトで投資行為を行うことが可能です。すなわち直接金融を通して、企業のオーナーとなり、インベストメント・チェーンのプレーヤーとなっているのです。または、個人投資家は資産運用会社を通して、多様な投資機会を得て、その向こうに企業への投資が可能でもあります。このマネー・フローは、多様な個人投資家のニーズに応えるために、プロフェッショナルである資産運用会社が、フィデューシャリー・デューティー(Fiduciary duty:受託者責任)を果たすことを前提にインベストメント・チェーンの重要な役割を果たすことにあります。このようなマネー・フローを円滑に保持するために、税制や法律の整備などが政府の役割として機能します。インベストメント・チェーンは経済の三主体である、家計―企業―政府の各プレーヤーがよりよく機能するためのカギを握る繋がりだと考えるのです。

出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。