公開日:
No.527 多様性に繋がるスポーツ文化 ― 日本のチームプレー ⑤―
今週の一句
"パリの街 そこかしこでの 競技あり 木の建物に 開かれたスポーツ"
パリ中心部のコンコルド広場ではアーバンスポーツが行われました。東京五輪から採用されたスケートボードでは、女子ストリートは吉沢恋(ここ)選手(14歳)の金メダル、赤間凛音(りず)選手(15歳)の銀メダル、女子パークで開心那選手(15歳)が2大会連続の銀メダル、そして男子ストリートでは堀米雄斗選手(25歳)が最後の演技で逆転の2連覇を達成という活躍ぶりでした。また今大会唯一の新競技ブレイキンでは、女子種目のBガールで湯浅亜実選手(25歳)(ダンサー名Ami)が金メダルを獲得しました。「自分を通してブレイキンってどういうものかを伝えられたし、だからやって良かったなって今は思います。これを機に金メダル取ったAmiだけが知られるんじゃなくて、ブレイキンの本当の良さを知ってもらえたら嬉しいなって思いますね」と新競技ならではのコメントを残しています。
高飛び込み初のメダル獲得の玉井陸斗選手(17歳)は、中学生で出場した東京五輪では7位、そして今回は5本目の失敗からラストの6本目に5255B(後ろ向き2回半ひねり2回半回り)を見事に決めての銀メダルとなりました。その重みを感じる高校生が、さらなる高みを目指しています。
女子陸上のフィールド競技で初の金メダルを獲得したやり投げの北口榛花選手(26歳)は、自らの成長を目指してチェコのコーチの指導を得るために単身チェコに渡り、その力を伸ばすとともにチェコ語も身につけたのです。英語、チェコ語でインタビューに応える姿は世界一に相応しいものがありました。
ヴェルサイユ宮殿で行われた総合馬術団体では92年ぶりのメダル獲得となりました。大岩義明選手(48歳)、北島隆三選手(38歳)、戸本一真選手(41歳)、田中利幸選手(39歳)の平均年齢41.5歳、自らを「初老ジャパン」と名乗り、馬を操る技術と経験を持ったチームが快挙を成し遂げました。五輪競技の中で唯一人間以外が参加する馬術が面白いのは、人間(選手)に馬とのコミュニケーションをとる力が試されるということです。今後、金メダルのイギリスや銀メダルのフランスとの差を縮めるためには、欧州トップレベルとの競争を続けることであり、40代でもまだまだ伸びしろがある経験値と若手の台頭も期待されます。
現代社会における五輪の意味は、スポーツを通して感じる人の力であり、そこから見える各国の特徴を発見したりすることかもしれません。競い合う中でこそ、五輪のような場を持てる大切さを知り、自分の出来ることを考えることに意味があると思うのです。
※年齢は大会当時のもの
日本勢初メダル獲得種目

出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。