マーケットの見方

No.549 レジリエントな金融へ  ― 金融システム改革 ① ―

今週の一句

"新しい 芽が出る社会 生き生きと そこに水やる 金融たれと"

今後、日本経済の活性化のために、最も必要なことは何でしょうか。今年2025年が乙巳(きのとみ)の年であることから、これまで積み重ねてきたものの中で、最も大きな変革を目指すのが良いのではないかと思います。それが新陳代謝ではないでしょうか。明治維新から、第二次世界大戦を経て、日本の高度成長時代という明治、大正、昭和の歴史は日本に大きな富と力をもたらしました。ただその成功体験にこだわり、引きずっていることが新たな時代への適応力を弱めているとしたら、それは変革の機会を逃すことになります。

金融の役割は、いかに実業の方々への資金供給の好循環を作っていくかにあると考えます。その循環の中で日本の場合は特に銀行の力が強い期間がありました。しかしその問題もバブルの崩壊時に結論は出ていたはずです。世界では市場の価値によって決まるものが、間接金融は実業の相対による関係だけで完結することによる、閉鎖された価値判断が大きな間違いを生むという欠点をさらけ出したのだということです。今後の日本経済の発展には、開かれた直接金融市場の形成が大きな役割を果たすでしょう。すなわち、個人および機関投資家のリスクマネーを、資産運用会社を通じてスタートアップなど新たなチャレンジを行う事業会社へと繋げる役割が、金融の最大の任務となるのです。そのように考えた時、この金融で働く一人一人に求められる能力もそこに相応しいものが必要となるのです。各リスクマネーに適した商品設計と説明能力であり、新たなチャレンジを行うスタートアップや事業会社を見出す力と見極める力が必要となるのです。そしてその力は、今までの経験を活かしつつも、新たなリスキリング(reskilling:学び直し)が求められます。このような変革が出来る集団こそが今後の社会においてレジリエント(resilient:柔軟な適応力)な組織として活躍していくのだと考えます。

  金融システム改革の全体像

 

出所:環境省のデータを基にあおぞら投信が作成。

 

 

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