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No.636 アクションプランの前提として ― これからの起承転結 ②―
今週の一句
実行へ 進む前提 探すため 東西南北 歩いて見つけ
様々なビジネスシーンでのプレゼンテーションにおいて、まだまだ足りないことは、まず冒頭で『自分の提案を明示すること』ではないでしょうか。会議資料でも、背景説明から始まり、その後に経緯の説明、考察と続き、最後にようやく方向性が述べられるといった構成が多く見られます。この方法は、自分がたどった思考の流れをそのまま述べているだけであり、『何かを責任をもって行う』という判断がなされていない状態であると言えます。この状態が生まれる理由は、何事も合意形成の過程を重視する組織運営を繰り返した結果であり、そのことが責任の所在の不明確化へと繋がるのです。では、この状況の課題はどこにあるのでしょうか。
まず、プレゼンテーションが単なる状況報告資料なのか、意思決定を求める資料なのかが不明確であることが多いという問題があります。すなわち、ほとんどのビジネスミーティングの場が、具体的なアクションプランに結びつかない状況報告の繰り返しになってしまうのです。そのような中で、もし冒頭で『提案を断言する』ということを行うと、「誰が決めたのか?」とか「よく話し合ってから」などという具体的なアクションプランとは関係のない発言が出てくることがあります。したがって、『ビジネスプランの提示』の場は、具体的なアクションプランを責任をもって実行することを決定する場であり、そのプランについて必要な修正などの意見を戦わせる場であるという前提が必要なのでしょう。また、この場に至るまでに、そもそもこのビジネスプランの「起承転結」が関係者の間で共有されていることが大切なのです。
残念ながら、これまでの日本の教育では、自分の主張を論理的に述べるためのトレーニングが十分に行われておらず、相手の主張に対して論理的に反論することもできないという状態が長く続いてきました。これは、日本の教育が合意形成を重視し、社会も同調性を求める傾向が強かったからだと思います。今日のように変化の激しい環境の中で、これからの社会の要請に応えることを存在意義とするビジネスの当事者には、具体的なアクションプランの形成と実行力が求められているのです。そして、それを支える「起承転結」のストーリーこそが人の心に届くのだと考えます。