マーケットの見方

No.452 Jリーグ30年の歴史 ―30年単位の変化 ②―

今週の一句

"スポーツは 身体動かし 胸躍る おらがチームに 小さな誇り"

1993年5月のJリーグ開幕により、日本サッカーの新たな時代が動き出しました。日本のサッカーがそれまでのアマチュア選手中心の状況から、プロフェッショナル選手の世界へと変わったのです。この年の10月にはドーハの悲劇もあり、世界に向けて羽ばたくチャレンジが始まりました。これを支えるJリーグ100年構想は、ドイツをモデルにした地域社会に根ざしたスポーツクラブを目指し、今30年の時間を経たのです。

Jリーグ100年構想は「サッカーのみならず、あらゆるスポーツを老若男女が楽しめる豊かな国を目指したい」という思いからスタートしています。実際にバスケットボールのプロリーグなどへと影響は拡大してきています。サッカーではJ1からJ2、J3までリーグは増え、2024年からは各リーグのクラブ数を20クラブに統一し、全60クラブとなります。全国で“おらがチーム”を持つことで地域社会を活性化することも大切な役割となりつつあります。また各クラブの経営も進歩を遂げています。横浜フリューゲルスが大企業依存のために消滅するという時期などを経て、いかに地域に根差し、サポーターをコツコツと積上げていくことが大切かを学んでいるのです。限られた予算の中、選手を育てる力がクラブ運営のカギを握っていることも浸透しています。海外からの選手もジーコからイニエスタまでJリーグで活躍しており、世界との繋がりも少しずつ展開してきています。ここからはアジアとの連携を強めてさらにマーケットを作っていくことも求められています。スポーツと地域社会という日本のスポーツクラブ運営は、30年という時間を活かし発展を遂げました。このことは、これからの日本の各地域の豊かさへのヒントになると考えるのです。

柳谷俊郎

 

出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。
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