公開日:
No.593 日本企業こそ脱皮の時 ―企業経営の目指すもの ①―
今週の一句
"危機だから ここを好機と 捉えれば 明日の挑戦 指先に見る"
日本こそが経済再生の真っ只中にいる状況だと思われます。『成長の遅い時代が続いている』ということについて、1980年代後半のバブル経済以降、失われた10年から始まり、失われた20年、そして失われた30年と過ごしてしまった部分が多くありましたが、デフレーションの終焉と共に新たな時代の始まりに、向き合うことが始まっているのです。それは戦後の日本経済を支えてきた大企業にも大きな変化をもたらし、中小企業も自らの未来を見極める必要に迫られています。しかもこの不透明・不確実の時代に判断すべきことが多いということなのです。
そして、人の働き方そのものにも多くの課題があります。どのような生産性と付加価値を生み出していくのか。そのための人材をいかに確保・育成していくのかといったことは、過去の歴史上にはないほど大きな課題となっているのです。そこに加わったのがAI(Artificial Intelligence:人工知能)の進出です。実際に業務の中で課題認識が整理されている企業は、AIの使い方についても当然ながら素早く対応がなされる傾向があります。既存の業務の中での課題が不明確な企業は、AI活用のイメージすら浮かんでいない状態かもしれません。
すなわち労働力不足、人材不足ということに直面している中、次の経営プランを定める中で、経営者は何にリスクを取る覚悟があるのか、雇用の課題をいかに乗り越えていく覚悟があるのか、本気で付加価値を高める覚悟があるのか、といったことに対して、次の手を打たねばならない時なのです。これまでの経験の中で今後も活かすべきことを見極め、さらに新たなチャレンジを生み出していく組織となること、今年の最後に「乙巳(きのとみ)」の年らしく、「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」姿を描けるのか、そしてこの先の未来に何をもって貢献していくのか、今こそ脱皮の時なのだと考えるのです。
生成AIの活用方針策定状況(企業規模別(日本))
出所:総務省(2025)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」を基にあおぞら投信が作成。