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No.610 FIREは目指すべきことなのか? ― 成長する道の見つけ方 ①―
今週の一句
働いて 何を得るのか 施すや ひとり眠りて 思いは続く
今やFIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期退職)を目指す人もいると言われていますが、果たしてFIREの意味は何なのでしょうか。確かに、会社といった働く場所に縛られ、自分の自由がないことを嘆き続けていて、働く理由が金銭のためだとしたら、目指せFIREとなるのかもしれません。ここでの問いかけは『何のために働くか』ということになるのでしょう。
人それぞれに目指すものは異なり、それがひとりひとりの特徴でもあり、生き方の面白さなのでしょう。お金を稼ぐことが目的という人もいるでしょう。そして次の問いかけはお金を稼いでどうするのかとなります。遊んで暮らすと答える子どもはいます。ずっとゲームをやって楽しく過ごすといったような答えは、一瞬の楽しみの話です。人にとっての真の楽しみとは何なのでしょうか。
人は生まれてから、他のどの動物よりも時間をかけて成長していきます。親の手を借りながら、少しずつ出来ることを増やしていくのです。言葉を覚えることも、食事をすることも、一人で生きていくために何年もかけて成長をしていくのです。ようやく18歳を迎えるころになって自我が確立するという状態です。自我が確立して、成人となるということは社会の中での人として自立しているということであり、何がしかの社会への貢献が求められるのです。それは自分が自己を満足させるということと同時に、他人のために働くということ、そのためにも自分の成長が必要であり、その成長そのものに喜びを見出すものなのです。そしてこの成長は、成人してからも続きます。いや、成人してからこそ『何のために生きるか』の問いかけは増えるのでしょう。自分自身への問いかけは、夜明けとともに始まり、眠りとともに続いていると言われています。
意識と無意識の中で『自分は何を為すのか』を考え続けること、そのことこそが成長の源泉だと考えるのです。