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No.616 『進化型』とは? ― 組織運営の考え方 ③ ―
今週の一句
組織とは 頼る場所から 人そのもの 自ら進化 シン進化
組織に属する個人個人は、頭と身体で実践する覚悟が必要であることを自覚しているでしょうか。これまでの組織に属する個人は、まず組織ありきという発想で、「組織の考え方に従う」という個人の集団であることが前提であったかもしれません。ところが、今日の組織はもっと流動的で、その組織を必要とする人々、多くの場合はお客さまの要請に対して、いかにベストの対応をしていくことができるのか、ということが求められているのです。そのような状況では、組織というものをどう動かしていくのかを考えていることが時間の無駄であり、そのスピード感ではお客さまに対するサービスの価値が上がらないということになってしまいます。
すなわち、次のステップは「個人が自ら考え動くこと」が前提となり、組織そのものが動き出すという『進化型』(ティール(Teal)組織)が生まれてきたのです。自主経営(セルフマネジメント)というものを、ひとりひとりが実行できる組織とはどのようにして生まれるのでしょうか。実際に私が新しい組織を作ろうとしたときに考えたことは、現代の他の組織が抱えるものと同様に、気の遠くなるような数々の課題を克服しようとするのであれば、新しいタイプの組織が必要であり、今よりも目的意識の高いビジネス、人間味のあふれた組織、生産的な組織が必要だということでした。そして、このようにこれまでの殻を打ち破って新しいことに挑戦しようとした際には、あらゆる角度からの抵抗に直面しました。理想を追い過ぎるとも言われましたが、これまでの世界の常識を変えて、他人のために役に立つ組織にすることが必要だと考えたのです。このときのパッション(Passion:情熱)こそが世界を変えられるのです。
では、実際に現在の組織である『衝動型』『順応型』『達成型』『多元型』から『進化型』へと「組織は進化できるのか?」という問いかけには、いかに答えられるのでしょうか。そのためにはまずリーダーが重要です。リーダーには、究極的には「利益か価値観か」という問いかけがなされます。この時、その組織の未来が決まるのです。本当に人の意識が進化することがあると発見するのだと考えます。
5つの組織モデル

出所:フレデリック・ラルー著『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(2018年)を基に筆者作成。
※上記の文章および表は、筆者がフレデリック・ラルー氏の著書を基にまとめたものであり、当社がその正確性・完全性を保証するものではありません。