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No.582 企業経営におけるAIの位置付け ― AIの活用 ①―
今週の一句
"AIが 何でもかんでも 答えれば 一番初めに 経営頼むか"
現在、企業経営者の悩みを聞くと、トップに挙がるのは人材不足かもしれません。そのような悩みを抱えている経営者にとってAI(Artificial Intelligence:人工知能)の出現は、まるで打ち出の小槌のように見えるかもしれません。ただし、AIを導入するということは決してトレンドだからではなく、「経営課題の解決手段である」ということを認識する必要があります。すなわち「どの課題の解決を目指すのか」、あるいはAIによって「どのような価値創出を行いたいのか」ということを明確化する必要があります。
そもそもAIとは何のために存在するのでしょうか。そのベースにあるのはデータ分析があります。大量の過去データがありながら、その自社データを分析することと、今後の方向性を考えることがなかなかできて来なかった、という企業の悩みに、AIの登場はようやくデータ分析からデータ活用へと道を開いてくれたと言えます。ただし、データを分析する時にもAIの学習に偏りがあれば、そこから導き出された結論にはバイアスがかかっている可能性もあるため、AIの限界を知ることも重要です。従って、まずAIの導入にあたってはAIの設計・運用・改善という他のシステム導入と同様の人材が必要であり、その活用のためには業務プロセスそのものを変えていくことも必要かもしれません。
このように考えると、AIは人に置き換わるものではなく、人を補完するためのものであるという位置づけこそが、今後の企業経営にとって価値創造へと繋がるのだと考えます。
国内企業におけるAI活用例

出所:出所:経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.1版)別添(付属資料)」を基にあおぞら投信が作成。