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No.462 広島サミット G7プラスの世界 ―世界の出来事 ⑥―

今週の一句

"宮島の 山の上から 眺むれば 瀬戸の島々 大洋に連なり"

今年のG7サミット(主要国首脳会議)は広島で(G7広島サミット)、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7ヶ国及び欧州連合(EU)の首脳の参加で開催されています。1975年にスタートした主要国首脳会議において日本は今回で7回目の議長国となり、かつ世界経済、世界情勢等のさまざまな地球規模の課題がある中、世界の恒久平和を希求する被爆地広島での開催には意義があると思います。特にウクライナ侵攻を受けての『法の支配に基づく国際秩序の維持』という視点と、気候変動、エネルギー・食料安全保障など『グローバル・サウスへの関与の強化』という視点があります。
今回は、G7、EU代表以外にも、豪州、ブラジル、コモロ(アフリカ連合議長国)、クック諸島(太平洋諸島フォーラム議長国)、インド(G20議長国)、インドネシア(ASEAN議長国)、韓国、ベトナムが招待国として参加しています。アジアの中でも今後の気候変動対策に最も強く臨んでいくと表明しているインド、インドネシアの参加など、日本にとっても世界にとっても大きな流れが始まっている時です。厳島神社と原爆ドームという2つの世界遺産のある広島での開催は、世界のリーダーにとって核兵器による抑制の問題への取り組みなど、具体的な行動に繋がる話し合いが展開する可能性があると考えます。厳島神社のある宮島の弥山(みせん)の頂上から眺める瀬戸内海の多島美は、世界に誇る景観であり、医師であり博物学者であったシーボルトをはじめ、海外から高く評価されてきました。私自身も10年程前の広島在住時には何度も登り、この景観を形成する瀬戸内海こそがひと、もの、文化の行き交う日本の交通の大動脈であることを知りました。世界情勢が不安定である今だからこそ、第二次世界大戦の記憶が消えることない広島において、次の世代へと続く世界秩序を発信する機会だと考えるのです。

 

G7広島サミット2023 参加国について

出所:外務省HPを基に、あおぞら投信が作成。

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