「企業を知る」とは
こんにちは!Sophia Start-up Club副代表の鎌田雄吾です。大学2年の春学期半ばということで、資格取得や留学に向けて勉学に勤しんでいる友人に影響を受け、自分のやりたいことは何なのかをより明確にするため、最近、興味のある企業についての分析を始めました。 今回は、何から始めればいいかわからず模索していた時に行っていたことを書くことにしました。
まず、企業を知るために、その企業の情報について集めることから始めました。企業の価値は株価に表れるため、株価に注目しました。 株価は基本的に、買いたい人(需要)と売りたい人(供給)のバランスによって決まります。つまり、需要である「買い」が供給である「売り」より多ければ株価が上がり、供給(売り)が需要(買い)を上回れば株価は下がります。
それでは、どのような理由で需給が増減し、株価が変動しているのでしょうか。株価を決める最大の要因は「企業業績」だといわれています。業績が好調であれば、配当金などによる還元が期待され株価も上がる傾向にあります。また、「景気」「為替」「金利」等の経済的要因も企業業績に影響を与えるため、結果的に株価の変動要因となっています。企業分析をしていく上で、将来を予測することは難しいですが、過去の株価の動きを見ていく事は、変動の要因となったその企業の動向や、市場環境の変化、経済の状況などを理解し、より深く知るきっかけとなると思います。その方法は、以下の通りです。
Step1:気になっている業界全体の過去の株価の変動を見てみましょう。
同じタイミングで複数企業の株価が変動していれば、業界全体に影響を与えるような要因があったと考えられるでしょう。同じ業界の複数企業の株価が変動している中で、変動があまり見られない企業は今回の要因に対して強みを持っているのかもしれません。
Step2:要因を調べてみましょう。
株価の変動から、それが外部環境からなのか、それともその企業だけのものなのか予測を立てます。その時期のニュースなどを調査し、要因が何であったかを調べてみましょう。そして、ここで大いに役に立つのが、その企業のIR(Investor Relations)を見ることです。IRとは、企業が株主や投資家に対し、財務状況など投資判断必要な情報を提供していく活動全般を指し、株主・投資家(インベスター)との間に良好な関係(リレーションズ)を築くことで、有利な資金調達が可能になるなどのメリットがあります。日本では、1990年代後半あたりから積極的にIRに取り組む企業が増えてきました。
Step3:IRを見てみましょう。
IRの具体的な活動としては、ホームページ上における情報開示や、ディスクロージャー資料の送付、さらには決算説明会や各種説明会を開催、工場や施設などの見学会の実施などがあり、その他でも独自のIR活動を行っているところもあります。IR活動を積極的に行っている企業の株価は、投資家に対して信用できる企業だという印象を与える効果がはたらき、IR活動をあまり行っていない企業の株価に比べて高くなる傾向があるといわれています。
これら3つのステップを用いることで、企業の方針や今までの業績、その企業の特徴や強みなどを知ることができました。そして、企業分析を通じて業界についての知識が深まっただけでなく、経済の状況にさらに興味を持つようになり、日々ニュースを見ていても、この業界に影響が出そう、株価は変動しているのかなど様々な視点から捉えられるようになりました。経済状況を把握することや、企業の方と接点を持つこと、興味を持った企業に赴くことは、今後就職活動をしていく上でも大いに役に立つと考えます。
世界のできごとと日経平均株価(1970年1月-2023年4月)

出所:各種資料を基にあおぞら投信が作成。